アイデア

● 最大電力(ピーク電力)の監視装置

最大電力とは、1日を30分単位で区切ると24時間では、30分が48回あります。48回の内でどの部分が一番多く電気を使っているのかと言うと、業種の違いはありますが通常の企業活動の中ですと、28回目の14時頃が一番電気を使います。これが1日の最大電力(_kW)となります。                                                                  

それでは、一箇月を30日間とすると、30分間が1440回あります。どこの30分間に一番電気を使ったのかが電力量計に記録されます。これが、一箇月間の最大電力となります。(次の月の午前0時に記録がリセットされ、次の一箇月間の最大電力kWを自動的に電力量計が記録を開始します)                                                                  

過去12箇月間を12本の棒グラフで並べてみます。グラフの一番高い月が一目瞭然です。お客様が今月支払う電気代の基本料金を計算する上で、基になるkWです。基本料金部分を上昇させない為には、グラフの一番高い月を更に越えないようにしなければなりません。

一瞬(30分)でも上記の最大電力を超えますと、超えた分の基本料金を上乗せして12箇月支払うこととなります。業務用電力などのため、使い過ぎても殆どの場合停電しません。したがって、電気代を意識していないと思わぬ基本料金の上昇となります。上昇の一因となるのが通常の企業活動に夏冬の冷暖房機の運転電力が加わった時間に記録されています。一例を上げますと、正月明けの冷え切った部屋を一気に暖めるための同時運転です。

使い過ぎを直前に予測して、音や光でお知らせし、企業活動に影響が及ばない範囲で即座にスイッチを切ることによって、最大電力が記録されるのを防ぎます。また、予め電源を切っても良いものを決めておき、これをアラームと共に自動的に切るものをデマンドコントロールと言います。

参考に、家庭用も電気を契約する場合においては理屈はほぼ同じです。5A 10A 15A 20A 30A 40A 50A 60A このように、各家庭にとってブレーカーが一年中切れないよう生活できる契約最大アンペアを選択しているはずです。家庭での使い過ぎは電気が止まってしまうところが大きく違います。家庭用では(1kWが10A)それと(10A契約毎に286円の基本料金)をいつも頭に入れておく必要があります。

電気を作って送る側からすると、企業や家庭の電気の使い方が重なった時間に合わせて、発電出力を調整しながら発電をしています。突然発生するピーク時にはそれに見合った分の出力を上げ、お昼休みは出力を下げると言った具合にとても忙しいことをやっています。

 

 

A販売会社の場合の一般的な電気料金メニュー (税込み)

a
基本料金(1kW)につき
業務用(ビル・公共施設)1814.37円
高圧A(工場)1390.87円
b
7月~9月の使用料金(1kWh) 23.84円
23.67円
c
その他の季節使用料金(1kWh) 22.6 8円
22.54円
d
再生可能エネルギー賦課金(1kWh)  1.40円
 1.40円

※1 基本料金は力率割引を適用(一般的には▲15%)。  ※2 使用料金の単価は燃料調整制度によって毎月変動。  ※3 特別割引含まず。

今月支払う電気料金 = aの単価 ×(過去12ヶ月間の最大電力kW) + bまたはcの単価×(使用量) + dの現在単価×(使用量)

 

  

 

 

                   初めて作った経済的なデマンドアラーム装置。(2010年製)

   


 

 

● 遠隔錠操作式宅配ボックス

今日、多くの方が感じている宅配の再配達(持ち帰り)問題ですが、なかなか簡単には解決することは出来ません。少しでも減らすことが出来ればと言う思いで、ご提案させて戴きます。

そもそも、開発の出発点は我が家の再配達の多さにありました。玄関前に熱帯魚用90Cm水槽が使われないまま放置されていました。

この水槽を立てに置き、扉を付けたら宅配ボックスもどきになったのでした。職業は長年において電気・通信関係でしたので、遠隔操作で扉の鍵を開ける方法の思いつきにはそれほど時間はかかりませんでした。開ける方法は次から次へと見つかりました。遠いハワイからでも全て動作確認ができました。ひょっとして世の中にはまだこの方式の宅配ボックスは無いのでは?ここから本格的にのめり込んだ事は言うまでもありません。

 

 ◎開発のコンセプト

   ① 一軒家の玄関先に置けるようにする。

   ② 故障のない設計とし、スマホでもガラ携や固定電話からでも開けることが出来るようにする。

   ③ 室内はもとより日本全国、外出先の何処に居ても受け取れるようにする。

   ④ 老若男女だれでも簡単に受け取れるようにする。

   ⑤ 電気代や通信料が殆ど、かからないようにする。

   ⑥ 防犯対策があり、メンテナンス契約などが不要なこと。

   ⑦ 堅牢でなお且つ低価格とデザイン性に優れていること。

   ⑧ 配達員の操作性が良いこと。荷受人に電話をしたらペダルを踏むだけ。それ以外は何もしない。

 

活躍中の宅配ボックス【水槽型】

近影


この宅配ボックスは1号機と名付けているものです。           平成29年5月1日に自宅に設置しました。

当日、仕事の移動先で物損事故を起こしてしまいました。警察の事情聴取の最中にS社の宅配ドライバーさんから電話がありました。 こんな時でも、遠隔操作で鍵が開けばに荷物を受け取ることが可能となります。丁度そのころ、多くのメディアが盛んに宅配業界の大変な状況を放映していましたが、我が家ではこの日から宅配の再配達がほぼ皆無となりました。(遠隔操作の原型となったシステムA方式)











 

 

近影

活躍中の宅配ボックス【ロッカー型】

この宅配ボックスは2号機と名付けているものです。

平成30年3月28日 沖縄県竹富島の旅行中に受け取った荷物です。中には、注文した商品・おつり・領収書が入っています。このように、お釣りの間違いなども今まで一切ありません。   (遠隔操作の原型となったシステムB方式)                                  

 

           













近影

 

活躍中の宅配ボックス【水槽型】


平成29年12月の暮れ

長崎県の雲仙付近を走行中の観光バスの中でお歳暮を受け取ることができました。また、内部が見えないようにすると、ゆうパックも受け取れます。         

(遠隔操作の原型となった同上のシステムB方式)









以上、システムA方式とシステムB方式の写真を紹介させて頂きましたが、この度システムC方式を展示会にて紹介させて頂きます。それぞれの方式共、とにかく生活時間の無駄が無くなります。


 普及した場合のメリット(24時間玄関前で受け取りを待機していることと同じです)

① 商品を注文した顧客自身(家族含む)が外出中であっても電話で会話しながら荷物を受け取るため、スマホ等に時間と配達員の履歴が残る。

② 持ち帰り頻度が低減され、ガソリン等のエネルギー消費が減り、二酸化炭素の排出量も抑えられる。車の停車時間も短縮し、渋滞も緩和される

③ 宅配企業の事業運営が改善されるため、ボックス設置者の送料見直しの期待が出来る。

④ 時間指定をした場合に在宅をしなくても良いため、買い物先から・美容院から・子供の送り迎えも中も受け取りが可能。(時間指定は不要)

⑤ 受取人が手を離せない状況であっても、居留守を使ってしまう必要がない。

⑥ 調理中でも室内から、インターホン越しで荷物を受け取ることができる。

⑦ 留守のため、今まで敬遠していたインターネット通販を、今後は躊躇なく利用する人が増加する。

⑧ コストも低下し物流が活発になることで、経済が好循環となる可能性がある。

⑨ 高齢者にとっての重いものなどの買い物が、大変便利になる。

⑩ 宅配ボックスに非常時通報アラームを取付け、高齢者の見守り機能に応用可。

⑪ 時間差のある複数の荷物が受け取れる。

⑫ 非接触で受け取れる。不審者の訪問にも有効。配達後の荷物の盗難も心配なし。

⑬ 事前に請求金額が判明すれば、配達の依頼も可能。

⑭ 宅配ボックスのために開発したコンピューターソフトがなく、高齢者にとっても操作が可能。

⑮ ゆうパックも受け取れる。(郵便局に指定場所配達依頼を届け出る必要あり)

⑯ 電源は三種類の方式を採用しており、災害直後でも通信が回復すれば受け取ることができる。

 

 

 

配達する側も、荷物を受け取る側も大変な負担になっています。        

今後もも日本経済の無駄を無くするため、改良に取り組みたいと考えています。